学校事務職に関して様々な事をお伝えしてまいりましたが、この辺で私がやらせて頂いた業務内容で最大の、そして一番大変だった給食費や教材費、旅行積立金の口座引き落としのお話をさせて頂きます。
今考えてもこの仕事がなかったらどんなにかラクだったろう、と思わずにはいられません。
でも中には、この業務を気楽に考えあまり細かい事は気にしないし、会計面は苦手だからと最初からキッチリやる気のない人はそう大変な仕事と感じてないかもしれません。
実際そんな人がいましたので…。
しかし、保護者の方々から徴収する学費をしっかり管理しなければいけません。
また、いい加減にやっていると年度末の決算報告の数字が合わなくなります。
40年の間には学費の徴収形態にも変化がありました。
何事にも歴史があるように、約半生記前と現在ではもちろん徴収の仕方も少しずつ変化し、ここにも一つの小さな歴史がありました。
興味のない方にはつまらない話かもしれませんが、その小さな歴史をかいつまんでお話させて頂きますのでもしよろしかったら聞いてください。
私がこの仕事に就いた当時は今では考えられない方法で、そして今思い出すたびに何も事件が起きなかった事に感謝する次第です。
と言いますのも、毎月現金600万円位を持ち歩いていたのでした。
当時も大規模校勤務で、生徒数が多かったため、また通学区域も広かったので、引き落としを4行の銀行にお願いしていました。
その中の一つの銀行をメインバンクにして、他の3つの銀行で引き落としされたお金を払い戻しして、メインバンクの口座に入金するため、現金を持ち歩いていたのです。
4つの銀行に引き落としされた徴収金を預けておいてはお金がバラバラで使うのに困るので、
引き落としされた徴収金を一つにまとめるわけです。
ここで疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな大金を持ち歩かなくてもメインバンクに振り込みすればいいのでは、と…。
その通りです。
でも、昔は私が行っていた方法が主流だったんですね。
それに、振り込みにすると手数料が掛かるのもひとつの原因でした。
当時、3つの銀行それぞれからメインバンクに振り込みする手数料は合計2000円ぐらいだったでしょうか。
年間だと2万円以上はかかるわけです。
余分なお金のない学校ではその手数料の節約というのもあったのですが、もし600万円も盗られたら手数料なんて問題にしている場合ではありませんし、私自身も危険に晒されたかもしれないのです。
やっと振り込みにすることができたのです。
そんな状態が4~5年続いたでしょうか。その間、私はこの危険行為をやめて振り込みにしたいと管理職にお願いしてきました。
そして、そのかいもあってか、またその間には銀行振り込みが一般的になり、メインバンクへの振り込みが実現しました。
私のこの危険な行動もやっと終わりを迎えられる事になり、振り込み手数料がPTA会費から頂けるようになったのです。
それ以来、PTA会費の予算に組み入れられるようになりました。
ただし、この手数料はとりあえず自分で立て替えなければいけません。
3銀行の手数料の領収書をPTA会計の担当者に渡し、PTA会費の通帳から払い戻し、それを頂くわけです。
その払い戻しのために銀行に行くのも私の仕事です。
振り込みにしたらしたで、また私の仕事が増えるわけですが、危険行為よりはずっとましですからね。
手数料は月に2000円位だったので、私は2~3ヶ月分をまとめて、または1学期分をまとめて頂くようにしていました。
銀行に行くのは自分なので少しでも簡略化し、その分の時間を他の業務に当てたいという気持からです。
こうして学費等はメインバンクに全額入金され、この後もまた大変な仕事が待っているのです。
私のメイン業務である口座引き落としをお話させて頂くとなると、興味のある方は面白いと感じてくださるかもしれませんが、もうその話はいいよと思う方もいらっしゃるかもしれません。
それほどこれからまだまだお話したいことがありますので、もし良かったらお付き合いして頂ければ嬉しいです。
次回は各銀行の口座引き落としの手続きや、一部現金徴収もあったというお話をさせて頂きます。
PS.この頃は仕事に忙しくて、野菜不足など食生活が偏ったりと体調を崩した時期もありました。
そんな時に助かっていたのが青汁です。
野菜ジュースという人もいますが、青汁のほうが栄養素が高く、野菜不足だけでなく健康な体にする為の手助けをしてくれます。
今は昔に比べて随分と飲みやすく美味しい青汁が増えましたね。