学校事務職員にとって「離任式の挨拶」は悩みの種の一つだと思います。
そもそも挨拶を得意とする人はあまりいらっしゃらないとは思いますが…
また、学校事務を職業に選ぶ人は人前に出るのが苦手な方が多いのではないでしょうか。
もくじ
関わり合いが少ない
なぜ悩みの種かと言いますと教員と違い事務職員は子どもたちと直接関わりがないので、挨拶するにもどんな事を話したら良いのかもわからず離任式のたびに私も悩んだものです。
「離任式の挨拶」は他の学校へ異動した時に、前任校で全校児童生徒の前で行うお別れの挨拶です。
通常体育館に全員集合し、異動した職員が一人ずつ壇上で児童生徒に向かってお別れをします。
児童や生徒に挨拶といっても、まず頭に浮かぶのは事務職員としての自分をどれだけ知ってくれているかという事です。
中学校なら半数以上わかっていると思うのですが、小学校では高学年なら知っている児童も多いのですが、低学年ともなると殆どが知らないので「あの人だ~れ」状態です。
でも小規模校なら事務職員もなんでもやらされたりして児童との関わりが多いので殆どの子どもたちが知っててくれます。
いつも挨拶に困る
いずれにせよ事務職員として離任式で行う挨拶にはいつも困りました。
子どもたちとの想い出でも何かあればそれをネタに出来ますが、そんな話もない場合は事務室でこんな仕事をしていましたという話ぐらいで最後に「お世話になりました」で終わってしまいます。
8回の離任式を経験
私の場合40年の在職中に8回勤務先の学校が変わり異動しましたので、8回の離任式を経験しました。
離任式の時期は新しい勤務先に移ってから4月中旬~下旬で、前に勤務していた学校から離任式の案内を文書で頂くのでその後伺います。
離任式の参考例
さて、ここでは退職する時の離任式の挨拶についてなのでそれまで経験してきた離任式とは少し違ってくるかもしれません。
私の場合で恐縮ですが、最後の離任式に話した内容をだいたい書き出してみますので、もしよろしかったら参考にしてみてください。
- 事務の仕事を40年続けてきたこと。その間に8回学校を変わったこと。
- 退職後に離任式に行く訳ですから、「お仕事を辞めた後は今のところ少しのんびりと過ごしていてたまには家の中を片付けたり、毎日午後は韓国ドラマにハマっています。そのうちに何か趣味を見つけたいと思っています。」
- 最後に「お世話になりました。皆さんもお元気で頑張ってください。」と、こんな感じでした。
あまり長い話は禁物なので、短くていいのです。
例えば、
時には辛い時もありましたが今はそれも懐かしく感じます。本当にお世話になりました。
皆さんもお元気で頑張ってください。」
と、この程度で十分だと思います。
だいたい事務職員の挨拶は一番最後ですから子どもたちはあまり聞いてないしなるべく早く終わらせたほうが賢明です。
離任式の挨拶で殆どの先生はお話が長すぎるので、せめて事務職員の皆さんは短時間で済ませましょう。